記事一覧 #昼田ブログ

船舶投資のイロハ

【昼田ブログ13】なぜ海運市況は激しく動くのか?「FFA」とバルティック・インデックスの不思議な関係(後半)

日本マリタイムバンク代表取締役の昼田です。 前回は、海運業界ではおなじみの「バルティック・インデックス」を株価やFXと同じように考えて、ディープラーニングで将来の海運市況を予測しようとしたものの、うまくいかなかった話で、結局また脱線気味に進めてしまいました(笑)。 なぜ海運市況は激しく動くのか?「FFA」とバルティック・インデックスの不思議な関係(前半) 私は今では、「バルティック・インデックスは、需要と供給半分、株価・FX的な動き半分の指標」と考えるようになっています。 つまり、これだけ失敗してもなお、このインデックスの動きが需要と供給だけですべて説明できるものではない、と信じています(笑)

船舶投資のイロハ

【昼田ブログ12】なぜ海運市況は激しく動くのか?「FFA」とバルティック・インデックスの不思議な関係(前半)

日本マリタイムバンク代表取締役の昼田です! 前回のブログでは、フィデューシャリーデューティー(お客様の利益のために自分の職務を果たす事)に寄り道してしまいましたが、今回は予告通り、皆さんの知識量向上のための海運の話に戻します(笑)。 フィデューシャリーデューティー①のブログはこちらフィデューシャリーデューティー②のブログはこちら 今回のテーマは、海運の人間なら誰でも知っている運賃指数、「バルティック・インデックス」についてです。 「バルティック・インデックス」って、そもそも何? 海運業界では、「今日のバルティックはいくら?」「バルティックやばいことになってるよ」といった会話が普通に出てきます。

海運のナレッジ

【昼田ブログ11】フィデューシャリーデューティー──信頼を守るためにできること②

どうも、日本マリタイムバンク代表取締役の昼田です! 前回は、「フィデューシャリーデューティー」という言葉との出会いと、その第一印象についてお話ししました。(フィデューシャリーデューティ──信頼を守るためにできること①) 最初は正直、滑稽にすら思えたこの理念ですが、その後いろいろな人と交流を重ねる中で、自分なりの解釈を持つようになっていきました。 まず、日本人には「投資は悪」といった潜在的なイメージがあると思います。 さらに、バブル期以降の長いデフレ社会を背景に、お金は「銀行に入れておくのが一番安全」という考え方がスタンダードになってきたのではないでしょうか? かくいう私も、真面目に働いて得た大

海運のナレッジ

【昼田ブログ10】フィデューシャリーデューティ──信頼を守るためにできること①

どうも、日本マリタイムバンク代表取締役の昼田です。 「三日坊主」という言葉がありますが、夏休みの宿題のように書かされているこのブログも、気づけば3回目になりました。 今回は少し視点を変えて、船舶業界の話ではなくクラウドファンディング業界について、マリタイムバンクが融資型クラウドファンディングを始めたときに、私が感じたことを書いてみようと思います。 当時のクラウドファンディング市場 私たちがこの世界の研究を始めたころは、クラウドファンディングそのものがまだ黎明期でした。市場の中心は、不動産クラウドファンディングと太陽光(ソーラーパネル)クラウドファンディング。 そんな中、1社だけ船舶を対象にした

船舶投資のイロハ

【昼田ブログ9】船舶投資は安定?──長年の経験者が断言する“本当の姿” 

どうも、日本マリタイムバンク代表取締役の昼田です。社内からの圧力(?)があるので、心を入れ替えて(なるべく)定期的に、海運や船舶投資について書いていこうと思います。 さて、みなさん、船舶投資って「安定的な投資」だと思っていませんか? とんでもない! 長年この世界に身を置いてきた私が断言しますが、船舶投資は簡単ではありません。大きく儲かることもあれば、プロでも痛い目を見る。時には全てを失うことだってある、そんな世界です。 当社が「個人にも船舶投資を!」と言っていますが、とてもそんな世界に、リテラシーのない一般の方をいざなうほどの勇気はありません。私たちが“融資型クラウドファンディング”という形を

海運のナレッジ

【昼田ブログ8】リーマンショックがもたらした海運の崩壊

今回の不況は世界を巻き込んだ海運の黒歴史、リーマンショックについてです。 リーマンショック(2008年9月) 2003年頃から2008年にかけて、海運は狂想曲さながらの熱気に満ちた期間でした。中国が世界の工場として本格的に存在感を持ち始め、日本を含む多くの製造業が中国に進出、その労働力として内陸部から沿岸部に民族大移動が起こっていた時代です。BRICSという言葉が誕生したのもこの頃で、新興国に大きな資本が流入した結果、不動産、資源、全ての価格が右肩上がりでした。 海運の運賃上昇も凄まじく、提示された運賃を1日でも保留・検討しようものなら、翌日にはもう同じ運賃で交渉するのが不可能な早さで運賃が高

海運のナレッジ

【昼田ブログ7】プラザ合意がもたらした海運不況について

船舶業界の歴史の中でも、海運不況について知る事は投資をする上で知っておいて損はありません。一体どんな不況があったのか、その時に何が起こったのか… プラザ合意(1985年9月) 1983〜1985年、世界最大の貿易黒字国となっていた日本は、諸外国から貿易不均衡の是正圧力を受けていました。為替は1ドル230〜250円台で概ね安定して推移してましたが、そのような中、ついに政府は外圧(特に米国)に負けます。1985年9月22日プラザ合意に至り、その翌日から突如として為替の暴落(円高)が始まります。プラザ合意前夜235円だったドルは、わずか6ヶ月間で170円(65円の円高)に!輸出企業にとっては大打撃で

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【昼田ブログ6】代表より年末ご挨拶

代表取締役の昼田です。 今年ももう直ぐ終わりですね?みなさんにとっての2022年はいかがでしたでしょうか? マリタイムバンクにとっての2022年はサービス開始の記念すべき年になりました。  うちの娘は今が受験勉強前の追い込み時期です。長い受験勉強が辛過ぎていつの間にか「合格」そのものが目的になってしまってしまいがちです。マリタイムバンクも、日本では前例のない船舶クラウドファンドということで、金融商品取引業登録の審査に2年もかかりました。そして、いつのまにか金融業の登録自体が「ゴール」になってしまっていて、今年3月のサービススタートから半年ほどは脱力感の中、思っていたような世間の盛り上がりもなく

海運のナレッジ

【昼田ブログ5】船のブローカーって何?どういうお仕事?お給料事情は?

マリタイムバンク代表の昼田です。 今日は、 船の“ブローカー”という仕事について書いてみたいと思います。 ブローカーってなにする仕事? 船のブローカーは一言で説明すると、「街でよく見かける不動産仲介の船バージョン」です。3LDKの戸建て物件3000万円とか、ワンルーム家賃6万円とかのチラシを店の窓に貼っているアレですね。 船のブローカーは、船を購入したい船主さんに売船を紹介したり、船会社に傭船(レンタル)できる船を紹介したりする仕事で、「マッチングアプリでもできたらこんな仕事消滅するのでは?」と思わず思ってしまう業務です。 シンガポールでのブローカー生活、スタート!初めての仕事は…?! 私が2

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【昼田ブログ4】マリタイムバンクのロゴ「いろは丸」沈没事件に学ぶ交渉術

マリタイムバンクのロゴにある船って? 坂本龍馬が乗船して航行中に、紀州藩の船と衝突して沈没した「いろは丸」という実在した船をモデルにしています。沈没した船なんて縁起が悪いので、普通の思考回路だと会社のロゴに使わないですよね(笑)。なぜマリタイムバンクのロゴがこの「いろは丸」なのか、ご紹介したいと思います。 いろは丸沈没事件(ウキィペデア「坂本龍馬」からの抜粋) 4月23日晩(1867年)、大洲藩籍で海援隊が運用する(一航海500両で契約)蒸気船「いろは丸」が瀬戸内海中部の備後国鞆の浦沖で紀州藩船「明光丸」と衝突し、「明光丸」が遥かに大型であったために「いろは丸」は大きく損傷して沈没してしまった