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海運のナレッジ

実は社員も初めて?!船の見学に行ってみた!

当社がセールス&リースバック(SLB、詳細は後日、別の記事にて)を実行した多目的船が日本国内の某工場に入港するという情報を聞きつけ、訪船して参りました。 今回訪船した船舶は、「多目的船」といわれる船型で、その名の通り様々な貨物を運びます。本船は装備された2基のクレーンもしくは陸上のガントリークレーンを利用して船内に貨物を積載し、鋼鉄製のハッチカバーを被せて風雨や波浪から貨物を守ります。本船は外航貨物船としては比較的小型な船型で、港湾の整備が遅れている東南アジア圏にて根強い需要があります。本航海では、日本国内の製鉄所4か所で鋼材の積荷役(つみにやく)を行い、インドまで輸送するというのがミッション

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インド初のスマートシティー「GIFTシティー」に行ってみた!(インド出張記②)

突然ですが、皆さんは金融センターというと、どこの都市を思い浮かべるでしょうか? 代表格としてはニューヨークとロンドンが挙げられますが、シンガポールなどアジアの台頭も目覚ましいものがあります。 近年急速な経済発展を遂げているインドでも、東京やシンガポールに続くべく金融の分野に力を入れるため新たな取り組みが始まっています。 この記事では、インド出身である私パワンがアランのスクラップヤード(ここでスクラップヤードの記事に飛べるようにしてもいいかもしれません)に続いて、実際に現地に赴き取材を敢行。通称「GIFTシティー」の視察に加え、海事クラスターへの取材も行いました。写真も含めて、インドの「いま」を

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 船にも鑑定士がいる?プロに取材してみました!

マリタイムバンクの募集ページでも出てくる「船価鑑定」。 いったい誰がどうやって船価鑑定しているの?そもそも鑑定額って信頼できるの? そんな疑問を、※1船舶鑑定会社「VesselsValue(ベッセルズ・バリュー)」の阿部さんにぶつけてみました! VesselsValue 阿部さん (マリタイムバンク昼田「以下(昼)」) 「VesselsValue」は日本語で「船の価値」というダイレクトな名前なイギリスの船舶鑑定会社です。 阿部さんも日本人でありながらロンドンで活躍されていますね。VesselsValueについて、もう少しご説明いただけますか? (VesselsValue阿部さん「以下(阿)」)

海運のナレッジ

世界最大の船の墓場に行ってみた!(インド出張記)

皆さんは突然ですが“船の最期ってどうなるんだろう?”と思ったことはないですか。私たちが投資している船も、いつかは必ず、寿命を迎えます。そして船は、様々な金属の集合体ですから、簡単に処分…というわけにはいきません。この処分を専門的に行う場所を“スクラップヤード”と言い、世界各地に集積されています。 この記事では、インド出身である私、日本マリタイムバンクのパワンが、実際にインドにある世界最大級のスクラップヤードに取材を敢行。写真も含めて、簡潔に解説していきます。ぜひ皆さま、最後までご覧くださいませ~! 今年2回目のインド出張で、インドのグジャラート州バーヴナガル地区にある町、アランを訪れたときの記

投資のトリセツ

投資を始める人は必見!認識しておくリスクとリターンの概念まとめ

投資には「リスク」と「リターン」二つの概念が存在します。リスクとリターンをしっかり理解しておかないと、投資の失敗につながり財産を失う可能性があります。常に表裏一体です。投資は必ずしも利益を生むわけではなく、損失を出してしまうこともあります。だからこそリスクとリターンについて正しく知っておく必要があります。そこで今回は投資におけるリスクとリターンについて概念をまとめました。 投資のリスクとリターンについて まずは「リターン」について見ていきましょう。投資においてのリターンとは、一言で表すと利益のことです。投資・資産運用を行った結果として得られた利益が、投資行為に対するリターンとなります。投資は利

投資のトリセツ

投資は多様化して考える方が良い3つの重要性

投資においては、多様化して考えることが非常に重要です。資産を巧みに配分しながら投資を行うことで、リスクを軽減し、損失の可能性を減らすことができます。では実際に投資を行う場合、どのようにして資産配分・投資の多様化を行えばよいのでしょうか?大切な資産を守りながら資産運用を行うためにも、しっかりと戦略を立てた上で投資を始めましょう。ここではその鍵となるポートフォリオ戦略をはじめ、投資の多様化について3つの考え方を知っておきましょう。 ポートフォリオ戦略とは? ポートフォリオ戦略とは投資における作戦です。どのようにして利益を目指すのか、それを考えることをポートフォリオ戦略と呼びます。より具体的に言うと

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FSUという船とは何?

2020年4月に原油価格の指標であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエイト)が史上初のマイナス価格になりました。今では信じがたい話ですが、その当時は原油が投げ売り状態で、原油タンカーが積んできた原油も港で荷下ろしができなくなる事態になりました。多くの原油タンカーが仕方なく洋上で浮かぶタンク状態になる事態になったことがありましたが、これはなにもタンカーに限った話ではなく、コンテナ船も港で止まっている間は浮かぶコンテナヤードになるのと同じことです。 そうではなく原油もしくは液化天然ガス(LNG)をはじめから海上で長期間貯蔵することを目的にしている船をFSU(Floating Storag

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オフショア18号ファンドのAHTSという船のご紹介

マリタイムバンクは「オフショア18号ファンド」の募集を11月28日に予定しています。 オフショア18号ファンドのAHTSという船 このファンドはAHTS(Anchor Handling Tug Supply)という日本では、まだあまり知られていない船を投資対象にしています。そこでAHTSとは、どのような船なのか?その紹介と将来性について簡単にまとめてみることにしました。 AHTS(エイ・エイチ・ティー・エス) 業界人は「アンカーハンドラー」またはそのまま「AHTS(エイ・エイチ・ティー・エス)」と読んだりしますが、その名の通り「アンカー(錨)」を扱う能力に特化している船です。 沖合(オフショア

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船底防汚システムとは?次世代は塗料ではなくカーペット⁉

日本マリタイムバンク営業部の阿部とヤニスです! 先日オランダのフィンスレート(Finsulate)社が次世代の船底防汚システムを開発し、日本市場への販売にも力を入れていくという事で、先日神奈川県川崎市の根本造船にて商品説明会およびデモンストレーションが行われました。次世代のものとはどのようなものかとても気になったので今回2人で参加してきました! デモンストレーションの様子 みなさん、船底防汚システムシステムとは何かご存じでしょうか? まずはそこからご説明していこうと思います! まず、どの船の底(船底)もきれいに塗料が塗られていますが、実はきれいに見せるだけではなく“ある重要な目的”のために塗料

投資のトリセツ

投資はなぜ必要か?初心者が知るべき投資の定義

昨今のお金に関する価値観の流れから、投資や資産運用が人生において大事なことだと考える方が増えているように思えます。 将来のことを真剣に考えた時、「自分も投資を始めてみよう」と強く思う時が出てきます。では実際のところ、投資とはいったい何なのか?なぜ投資が必要なのか、投資の定義や意義とは何なのか、投資初心者にとってはなかなか理解しにくい部分もあります。 そこで今回は投資とは何か?について詳しく知っていきましょう。 投資の定義とは? 投資とは、利益を増やすために特定の商品を購入することを言います。よく知られている例としては、株の購入が投資に該当します。株式を購入し、その後に売却することで利益を狙う仕