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世界最大の船の墓場に行ってみた!(インド出張記)
皆さんは突然ですが“船の最期ってどうなるんだろう?”と思ったことはないですか。私たちが投資している船も、いつかは必ず、寿命を迎えます。そして船は、様々な金属の集合体ですから、簡単に処分…というわけにはいきません。この処分を専門的に行う場所を“スクラップヤード”と言い、世界各地に集積されています。 この記事では、インド出身である私、日本マリタイムバンクのパワンが、実際にインドにある世界最大級のスクラップヤードに取材を敢行。写真も含めて、簡潔に解説していきます。ぜひ皆さま、最後までご覧くださいませ~! 今年2回目のインド出張で、インドのグジャラート州バーヴナガル地区にある町、アランを訪れたときの記
投資を始める人は必見!認識しておくリスクとリターンの概念まとめ
投資には「リスク」と「リターン」二つの概念が存在します。リスクとリターンをしっかり理解しておかないと、投資の失敗につながり財産を失う可能性があります。常に表裏一体です。投資は必ずしも利益を生むわけではなく、損失を出してしまうこともあります。だからこそリスクとリターンについて正しく知っておく必要があります。そこで今回は投資におけるリスクとリターンについて概念をまとめました。 投資のリスクとリターンについて まずは「リターン」について見ていきましょう。投資においてのリターンとは、一言で表すと利益のことです。投資・資産運用を行った結果として得られた利益が、投資行為に対するリターンとなります。投資は利
投資は多様化して考える方が良い3つの重要性
投資においては、多様化して考えることが非常に重要です。資産を巧みに配分しながら投資を行うことで、リスクを軽減し、損失の可能性を減らすことができます。では実際に投資を行う場合、どのようにして資産配分・投資の多様化を行えばよいのでしょうか?大切な資産を守りながら資産運用を行うためにも、しっかりと戦略を立てた上で投資を始めましょう。ここではその鍵となるポートフォリオ戦略をはじめ、投資の多様化について3つの考え方を知っておきましょう。 ポートフォリオ戦略とは? ポートフォリオ戦略とは投資における作戦です。どのようにして利益を目指すのか、それを考えることをポートフォリオ戦略と呼びます。より具体的に言うと
FSUという船とは何?
2020年4月に原油価格の指標であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエイト)が史上初のマイナス価格になりました。今では信じがたい話ですが、その当時は原油が投げ売り状態で、原油タンカーが積んできた原油も港で荷下ろしができなくなる事態になりました。多くの原油タンカーが仕方なく洋上で浮かぶタンク状態になる事態になったことがありましたが、これはなにもタンカーに限った話ではなく、コンテナ船も港で止まっている間は浮かぶコンテナヤードになるのと同じことです。 そうではなく原油もしくは液化天然ガス(LNG)をはじめから海上で長期間貯蔵することを目的にしている船をFSU(Floating Storag
オフショア18号ファンドのAHTSという船のご紹介
マリタイムバンクは「オフショア18号ファンド」の募集を11月28日に予定しています。 オフショア18号ファンドのAHTSという船 このファンドはAHTS(Anchor Handling Tug Supply)という日本では、まだあまり知られていない船を投資対象にしています。そこでAHTSとは、どのような船なのか?その紹介と将来性について簡単にまとめてみることにしました。 AHTS(エイ・エイチ・ティー・エス) 業界人は「アンカーハンドラー」またはそのまま「AHTS(エイ・エイチ・ティー・エス)」と読んだりしますが、その名の通り「アンカー(錨)」を扱う能力に特化している船です。 沖合(オフショア
船底防汚システムとは?次世代は塗料ではなくカーペット⁉
日本マリタイムバンク営業部の阿部とヤニスです! 先日オランダのフィンスレート(Finsulate)社が次世代の船底防汚システムを開発し、日本市場への販売にも力を入れていくという事で、先日神奈川県川崎市の根本造船にて商品説明会およびデモンストレーションが行われました。次世代のものとはどのようなものかとても気になったので今回2人で参加してきました! デモンストレーションの様子 みなさん、船底防汚システムシステムとは何かご存じでしょうか? まずはそこからご説明していこうと思います! まず、どの船の底(船底)もきれいに塗料が塗られていますが、実はきれいに見せるだけではなく“ある重要な目的”のために塗料
投資はなぜ必要か?初心者が知るべき投資の定義
昨今のお金に関する価値観の流れから、投資や資産運用が人生において大事なことだと考える方が増えているように思えます。 将来のことを真剣に考えた時、「自分も投資を始めてみよう」と強く思う時が出てきます。では実際のところ、投資とはいったい何なのか?なぜ投資が必要なのか、投資の定義や意義とは何なのか、投資初心者にとってはなかなか理解しにくい部分もあります。 そこで今回は投資とは何か?について詳しく知っていきましょう。 投資の定義とは? 投資とは、利益を増やすために特定の商品を購入することを言います。よく知られている例としては、株の購入が投資に該当します。株式を購入し、その後に売却することで利益を狙う仕
不況を知る②
今回の不況は世界を巻き込んだ海運の黒歴史、リーマンショックについてです。 リーマンショック(2008年9月) 2003年頃から2008年にかけて、海運は狂想曲さながらの熱気に満ちた期間でした。中国が世界の工場として本格的に存在感を持ち始め、日本を含む多くの製造業が中国に進出、その労働力として内陸部から沿岸部に民族大移動が起こっていた時代です。BRICSという言葉が誕生したのもこの頃で、新興国に大きな資本が流入した結果、不動産、資源、全ての価格が右肩上がりでした。 海運の運賃上昇も凄まじく、提示された運賃を1日でも保留・検討しようものなら、翌日にはもう同じ運賃で交渉するのが不可能な早さで運賃が高
不況を知る①
船舶業界の歴史の中でも、海運不況について知る事は投資をする上で知っておいて損はありません。一体どんな不況があったのか、その時に何が起こったのか… プラザ合意(1985年9月) 1983〜1985年、世界最大の貿易黒字国となっていた日本は、諸外国から貿易不均衡の是正圧力を受けていました。為替は1ドル230〜250円台で概ね安定して推移してましたが、そのような中、ついに政府は外圧(特に米国)に負けます。1985年9月22日プラザ合意に至り、その翌日から突如として為替の暴落(円高)が始まります。プラザ合意前夜235円だったドルは、わずか6ヶ月間で170円(65円の円高)に!輸出企業にとっては大打撃で
債権保全策(後編)
(前回からの続き) やはり本社からの情報は正しかったのだ。納入済みの舵3基分の合計価格は2,400万円。 未納1基分の価格は800万円。計3,200万円の関連債権であった。 ちなみに、私が納入を直前でストップさせたことは債権保全の教科書的行動として当時の上司のみならず本社の審査部からも大いに称賛されたものであった。 その後紆余曲折があったものの結局裁判所によって宇品造船の更生計画が承認され、小口債権は全額弁済、大口債権は70%切り捨て残りの30%を利息を付けて5年で弁済するというものであった。 従って、我々は納入済みの舵3基分に関しては価格の30%である720万円の回収ができ残りの1,680