海運のナレッジ

モザンビーク出張記

日本マリタイムバンク営業部の阿部です!

今回弊社が関連会社向けに仲介した案件の現地調査を行ってきました。非常に興味深く面白い経験をしてきましたので、ブログに書かせて頂こうと思います!

モザンビークとは?

みなさん、「モザンビーク」という国をご存じでしょうか?アフリカ大陸の南東部に位置する国で、インド洋に面しており、天然ガス(LNG)と石炭の埋蔵量が豊富なことから、国際的なエネルギー投資の注目を集めており、資源・経済面で近年注目されている国の一つです。以下の通り簡単にまとめてみました。

  • 正式名称:モザンビーク共和国(Republic of Mozambique)
  • 首都:マプト(Maputo)
  • 人口:約3,300万人(2024年時点)
  • 公用語:ポルトガル語
  • 通貨:モザンビーク・メティカル(MZN)
  • 宗教:イスラム教・キリスト教が混在

今回弊社が仲介した船はモザンビーク北部の貧しい地域で行っている洋上発電船(Powership)による洋上発電プロジェクトを陰で支えているFSO(Floating Storage and Offshoring)と呼ばれる洋上タンクのセールスアンドリースバック案件です!この洋上タンクはこの洋上発電プロジェクトにおいて洋上発電船のための燃料タンクという非常に重要な役割を果たしています。洋上タンクといってもこちらは古くなった船を再利用しており、見た目は船そのものです。

弊社として初めてのモザンビーク案件であり、非常にユニークな案件です。このプロジェクトについてもっと理解を深めるため、どの様な方々がこのプロジェクトに関わっているのか等色々と調査するべく、実際に足を運び調査を行ってきました!

いざ乗船!

この船は首都のマプトから北東に位置する飛行機で2~3時間程離れている都市、ナカラ(Nacala)にあるナカラ湾に停泊しており、この洋上発電船はナカラの都市の約60%の電力を供給しているとの事です。非常に重要な役割を果たしていますね。この洋上発電船と洋上タンクは約1.5キロ離れており、小さい船が洋上タンクに積んである燃料を洋上発電船に供給するために毎日往復して燃料を運んでいます。多い時で5往復ぐらいするのだとか…。

本船の様子

この洋上タンクはあるトルコの船舶管理会社が管理しており、船員も全てトルコ人が乗船して日々の燃料の運搬やメンテナンスを行っているそうです。乗船したのがちょうどお昼ごろでしたので、トルコ料理のランチをご馳走になりました♪

船員は全部で15人乗船しておりましたが、この洋上タンクはアフラマックス・タンカーサイズと呼ばれる全長約250メートルもする非常に大きい船となっていますので15人では十分な維持管理ができません。そこで現地の作業員も乗船させて船員を含め合計30人越えの人数で作業を行っています。大きな船の管理は本当に大変そうでした…。
これからも本船の管理並びに電力の安定供給に向けて今後も頑張って下さい!

作業中の様子

モザンビークの観光地をご紹介!

初めてのモザンビークでしたので、空いた時間で観光もしてきました。せっかくですので少々ご紹介させて頂きます…モザンビークに行かれる際の参考にしてください!

  • マプト特別保護区(Maputo Special Reserve)

1932年にゾウの保護を目的に設立され、面積は約1,040平方キロメートルとなるそうです。様々な野生動物が過ごしており、アフリカゾウ、カバ、クロコダイル、インパラ、サルなどが生息しています。

様々な野生の動物を見ることができました

マプト市内にあるバザール(Feira de Artesanato)

モザンビーク・マプトの中心部に位置する活気ある屋外マーケットで、地元の文化、アート、グルメを一度に楽しめるスポットです。

  • ポンタ・ド・オウ(Ponta do Ouro)

モザンビーク南部のマプト州に位置する美しい海辺の町で、観光と自然愛好者にとって魅力的な目的地です。
残念ながら今回は時間の都合上、ポンタ・ド・オウには行けませんでしたが、次のチャンスには必ず行こうと思っております。

最後にもう一点、モザンビークの地ビール「2M」です!さっぱりとした味わいで、ビールが苦手な方でも飲みやすいものとなっております。モザンビークに行かれた際は必ず飲まれてみて下さい!

それでは次回もお楽しみに!

執筆者:営業部 阿部廣