船舶保険会社のあるべき姿とは 船舶保険会社との対談企画!⑥
マリタイムバンク営業部の阿部です!
今まで船舶保険について色々と説明してきましたが、この対談記、今回が最終話となります。
それではどうぞ!
前回はこちら
阿部:色々と教えて頂きましてありがとうございました!
最後に御社のアピールポイントについて教えて頂きたいのですが、お願いしてもよろしいですか?
遠藤:ちょっと恥ずかしいですね(笑)
阿部:そこをなんとか!
遠藤:それでは語らせて頂きます!弊社の強みは、船会社様に対して事故や大きなトラブルを未然に防止するためのご提案ができることです。
昨年から始めた新たな取り組みとして、ノルウェーのSAYFR社と提携し、安全文化の醸成や船員教育に焦点を当てた提案活動を推進しています。
また、長年の実績の中で築いてきた海事産業のさまざまな関係者とのネットワークを活かして、傭船やファイナンス、売買船などの領域でのビジネスマッチング等のお手伝いも行っています。
あとは、ウェビナーの開催を通じた情報発信を積極的に行っている事でしょうか。昨年は海運業界におけるSDGs取組、脱炭素経営や健康経営など、業界や経営の多様な課題を取り上げました。
直近では2月に外部講師を招き、船舶の売買についてセミナーを開催しました。船会社様と密にコミュニケーションを取ることによって、今どのような商品や情報が必要なのかを常に考え、お客さまが直面する課題や市場のニーズに寄り添った支援を社員一同心がけております。
阿部:なるほど!今後の御社として新たに注力していく点等はありますか?
遠藤: 弊社は2050年までにCO2排出量をネットゼロにする目標を掲げ取り組みを進めていますが、船会社様の脱炭素化を支援するサービスの開発や情報提供にも力を入れており、環境にやさしい次世代船の開発に貢献していきます。
また、洋上風力発電にも注目しており、安定的な保険引受、リスク評価・コンサルティング等によるリスクマネジメントサービスやハンドブック等による情報提供を通じて、再生可能エネルギーの主力電源化を目指す上で鍵となる洋上風力発電の普及を積極的に支援していきたいです。
とは言え、次世代船には次世代船で起こりうる様々なリスクが新たに出てくるはずです。それらのリスク把握に努めつつ、お客さまに対して適切な補償の提供やリスク対策のサポートを実施していきます。
阿部:とても良い話をたくさん聞けて光栄でした!本当にありがとうございました!引き続き御社の活動や取り組みに注目させて頂きます!
遠藤:こちらこそありがとうございました!これを機に業界外ではあまり触れることが無い船舶業界の仕組みが少しでも読者の方に認知してもらえるのであれば、船舶業界に携わっている者としてとても光栄に思います!
我々も御社マリタイムバンクの今後の取り組みを注目させて頂きます!
対談企画を通して
いかがでしたか?少々難しい内容もあったかもしれません。
ただ、船のリスクは保険会社のサポートによって船会社が全てリスクを負っているものではない、という事をご理解頂けましたら幸いです。今後も投資家の方々に安心してご出資頂けるよう、船舶業界の仕組みに関する様々な記事を書かせて頂きますのでお楽しみに!
改めて、今回ご協力頂きました三井住友海上火災保険株式会社の遠藤さん、本当にありがとうございました!
執筆者:営業部 阿部廣