船舶投資のイロハ

今年の海運市況は?マリタイムバンクは?どうなる2023年!

さて、ついに2023年が始まりました!代表取締役の昼田です。本年もどうぞよろしくお願いします。

さて今年の市況がどうなるかは神のみぞ知るですが、個人的には面白い年になるのでは?と思っています。
コロナが世に出てはや3年が経過しましたが、その間にロシアのウクライナ侵攻が起こった影響で海運業界は10年に1度の大フィーバータイムを迎えていました。

船の運賃推移のグラフを見てみよう

こちらはバルカー 、コンテナ、タンカーの運賃推移のグラフになりますが見ての通り、なんとなくピークアウト感が強いですね。

ただコロナも戦争も終わったわけでなく、むしろ混乱は続いていますのでもしかしたら市況が再度高騰するかもしれないし、このまズルズルと運賃が下がっていって海運不況に逆戻りという可能性だってあります。

海運マーケットにはお金が溢れてる?

ただ、はっきり言えることは海運マーケットにお金が有り余っているという事実です。

この3年間の好景気で船会社の内部留保は凄まじいものになっています。さらに決算内容が良いので銀行もお金を貸しやすくなっていて、まさに「お金が溢れている」という言い方をしても言い過ぎではない気がします。

この状況で、船会社は何を考えるでしょう?

「市況がまた上がるかもしれないが、もしかしたらこのまま不況に逆戻りかもしれない(プロだろうがなんだろうが誰にも未来の市況がどうなるか分かりません)。そうしたら、銀行からお金を借りられなくなるから、決算書が良い今のうちに借りておこう!」となって、融資の打診は増えてきそうです。 一方で「マーケットが下がったら銀行に泣いてもらおう」と、あからさまに思う訳ではないでしょうが、結果的にそうなりかねない危険な融資も多くなるでしょう。 

『マリタイムバンク』として

という訳で今年は、案件の打診は多くありそうですが、ババを引かない選択眼が求められる1年になりそうです。そのためにもネットワークと情報量、ダウンサイドのシュミレーションと対応力、弊社の強みを生かせる1年になりそうですが、

案件をすることを第一に置かず、案件を選ぶ度量と余裕を持ってやっていきたいと思っています。

マリタイムバンクは募集案件が少ないとご意見いただくこともありますが、そういった事情もありますので目くじら立てずにお付き合いいただければ何よりです!

それでは、皆さん今年も頑張りましょう!